はじめに
こんにちは。Gunosy18卒入社の石井です。
4月10日に、 blockchain.tokyo #7 がDMMさんのイベントスペースで開催されました。
今回はその発表内容を紹介させていただきます!
また、DMMさんのブロックチェーンに関する取り組みはこちらで紹介されています。
是非ご覧ください。
発表
ブロックチェーンのシャーディング
最初の登壇者はZilliqa同創業者であるAmrit氏です。Zilliqaのシャーディングの仕組みについてお話をして頂きました。
仮想通貨は承認できる取引量に上限があり、取引量が増加した際、取引の承認が遅くなるスケーラビリティという問題を抱えています。
現在、クレジットカードの処理速度が8,000tx/s、Bitcoinは7tx/s、Ethereumは10tx/sと、その処理能力に大きな開きがあります。
BitcoinやEthereumが世界中で使われるためにはこのスケーラビリティの問題を解決する必要があり、Zilliqaは「シャーディング」を用いてスケーラビリティを解決しDappsの基盤を目指しています。
個人的な感想としては、Dappsが日常的に使われる世界が実現するにはスケーラビリティはやはり大きな課題で、ここの解決方法の鮮やかさによっては、Ethereumの覇権を奪うことはできるのかもしれないなあと、思いました。
スマートコントラクトについて
2人目はDMM.comスマートコントラクト事業部の加嵜さんです。
スマートコントラクトといえばEthereumという印象でしたが、今回、主にBitcoinにおけるスマートコントラクトについてお話頂きました。
BitcoinではRootstockやCounterparty以外に、限定的なスマートコントラクトとしてP2SHがあるが、データサイズ制限が厳しい・スクリプトに関連するアドレスが全公開されてしまう、などのリスクがあり、この解決法として、MAST → Traproot → Graptroot が提唱されています。
秘匿性や効率性でGraptrootが最も優れているものの、実現にはシェノア署名が必須条件で、実現に実現がかかることから、まずはMASTから実現していく可能性もある、と仰っていました。
かなり込み入った話でしたが、非エンジニアの自分でも非常にわかりやすく、加嵜さんの理解の深さと説明の上手さに感銘を受けました。
『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』も是非読んでみたいと思います
Lightning Talk
Drizzle、React、Redux連携の話
LT1人目はDMMの平野さんより、DrizzleでDappsのView開発を簡単にする話をしていただきました。
DrizzleとはTruffleで利用するライブラリで、TruffleとはEthereumでスマートコントラクトを開発するフレームワークのことです。
Drizzleのおかげでフロントエンジニアの方々が、dapps開発に簡単に関われるようになったとのことで、dapps界隈がより盛り上がる期待を抱いておりました。
最も印象に残ったのは、React/Reduxについて絵を書いて説明していたところで、会場のみならずツイッター上でも盛り上がりをみせておりました。 (余談ですが、#blockchaintokyoで実況をしてくださる方も多くいらっしゃるので、是非ハッシュタグで検索をしてください!)
絵を各発表だとiPad Proがおススメ #blockchaintokyo
— 松本 勇気 (@y_matsuwitter) April 10, 2018
Solidityの複数コントラクト連携を色々試している話
LT2人目はゆでたまごさん(@takayukib)で、前回に引き続きLTに参加していただきました。
平野さんのお話を受けて、「ほうほう、開発が簡単になったのか。自分もがんばるぞ!」と思った次に、つまずきやすいところを共有するLTの流れが親切だなあと感動しました。
ロジック用のコントラクトと、ストレージ用のコントラクトを分けると見通しがよくなる、忘れず胸に刻みたいと思います。
EthereumKit
LT3人目はゆずしおさん(@yuzushioh)です。
EthereumKitでは、Ethereumの詳しい知識がなくても簡単にwalletを作ることができ、dappsへ支払いができます。EthereumKitを作った理由は、今後モバイルベースのdappsが増えていくと考えられるが、walletを作る環境がdappsの環境よりも整ってないから、だそうです。
冒頭のスケーラビリティの解決と並行し、dappsの開発者が増えていくような仕組みが重要だと感じました。
まとめと所感
今回、自分は初めて参加させて頂いたのですが、非常に勉強になる時間でした。
スマートコントラクトやフレームワークの話など、dappsに関する話が多かった印象があります。一般にdappsが普及するのにまだ時間がかかる今だからこそ、実際に手を動かすことの重要さを感じました。近いうちにLTにでてこれるように日々研鑽したいと思います。
また、イベント運営を行なってくださったDMMのみなさん、本当にありがとうございました!!
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また弊社Gunosyでは、blockchain.tokyo を主催するなど、ブロックチェーンや仮想通貨に関する調査を行っています。