はじめに
こんにちは。新規事業開発室の山口 (@yamarkz) です。
2月15日(金)に弊社Gunosyのスキップヒルを会場に blockchain.tokyo #5 が開催されました! 本記事ではイベントの内容をまとめてご紹介します。
勉強会は資料を見直し復習するまでが勉強会だと思います(勝手に思ってます)ので、本記事で復習していただき理解を深めていただければなと思います。
発表
マイニングプールのプロトコルと攻撃手法
www.slideshare.net
Gunosy 新規事業開発室マネージャーの榎本さん (@mosa_siru) の発表です。
ブロックチェーンを支えるマイニングと呼ばれる仕組みの解説から、集団でマイニングを行うマイニングプールの概要と、それに関連した攻撃手法について紹介していただきました。
攻撃手法は様々存在し、大きく分けるとプール参加者の攻撃手法と、プール運営者の攻撃手法があります。 攻撃手法の中でも、マイニングに成功したブロックをあえてネットワークにブロードキャストせず先延ばしにし、時間差でブロードキャストすることで競合プールの収益性を下げるというSelfish Miningと呼ばれる攻撃手法が賢すぎるなと個人的に思いました。
マイニングの詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。
Sidechain, NiPoPoW
Gunosy CTOの松本さん (@y_matsuwitter) の発表です。
先日Twitter上でも話題になったNIPoPoWについて発表していただきました。
NIPoPoWの正式名称は「Non-interactive Proof of Proof of Work」で、社内ではこれを「ニポポゥ」と呼んでいます。 NIPoPoWはサイドチェーン技術の2way-peggingを行う際に用いられ、Pegging時のトランザクションの存在検証をを軽量かつトラストレスに行う為のアルゴリズムです。 これを実際にチェーンに実装するとなるとハードフォークが必要で導入コストが高く、またSPVProofを支えるマイナーにインセンティブが無いため実現するのは難しいのではないかと松本さんは話していました。
詳解 BTC支払い
カンムのachikuさん (@_achiku) の発表です。
Bitcoinの支払いの仕組みを詳細に解説し、具体例を交えて支払いの仕組みをどのように構築するか話していただきました。
理論的な支払いの仕組みは書籍を読めば理解できますが、支払いの仕組みを実ブロダクトに落とし込んでいく話はあまり聞いたことがなかったのでとても面白かったです。 近い将来、現金やクレジットカード以外に暗号通貨による支払い場面が多々生まれてくると思うので、今回の話を踏まえ実際にどのようなアプローチで支払いの仕組みが作られ広まっていくのかに注目していきたいです。
Lightning Talks
ブロックチェーンで5000兆円欲しい!!
www.slideshare.net
Speeeの飯田さん(@iida_0213)の発表です。
5000兆円 (のトークン) を作る話をしていただきました。実際のトークン設計の部分から面白かったです。「ゴミであることを証明する」
実装は下リンクを参考に。
Dappsを支えるオラクル
Gunosyインターンの小島くん (@ryoidong) の発表です。
具体例を交えてDapps開発で用いるオラクルを紹介してくれました。
オラクルはスマートコントラクト上に外部のデータセットを導入する仕組みです。今後オラクルを用いたプロダクトがたくさん出てくると思うので楽しみです。
DAGで表現するお気持ちネットワーク / Okimochi
フリーランスで活躍されている erukiti (@erukiti)さんの発表です。
「インターネッツは悪意に満ちている」という導入から、DAGの仕組みを用いてポジティブなお気持ちが循環する仕組みを考えた話をしていただきました。
erukitiさんには本イベントに参加した感想をブログに投稿していただきました! ありがとうございます!
まとめと所感
今回のblockchain.tokyoもとても学びのあるイベントとなりました。イベント参加者の方の満足度も高かったようで、懇親会では「たくさん知らない話が聞けて良かった!」と言っていただき開催して良かったなと思いました。 こういった勉強会を引き続き開催していきたいと思います。
宣伝
Gunosyではブロックチェーンを始めとしてスマートスピーカー、VR/ARと言った新規領域での研究・開発を進めており、メンバーを募集しています。
少し話を聞いてみたい!という方も歓迎していますので、下記のリンクからの応募お待ちしております。
また弊社Gunosyでは、blockchain.tokyo を主催するなど、ブロックチェーンや仮想通貨に関する調査を行っています。
次回は来月開催する予定です。少しでも興味のある方は下記リンクからのご参加お待ちしております。 また、イベントグループへメンバー登録をしていただくとイベント参加者募集の通知が来るので、こちらもぜひ登録してみてください。